【読書メモ】クリティカル・シンキングを読んで
【今回の紹介】
以下の本を読んだので読書メモです。
グロービスMBAクリティカル・シンキング[改訂3版]
ロジカルシンキングを扱った本を5、6冊読んでいますが、
SEという職業以前に
ロジカル(因果関係と目的・手段を明確にしながら物事を考えてくことだと思ってる)
に物事を考えていくのが必要だと思い、たまに評判のよさそうな本を買って読んでいます。
※今回は他に読んだ本の中でも内容がしっかりしていて良かったです。
【内容】
本書の内容をざっとまとめると、、
①論理展開について
・演繹法(前提やルール、一般論にあてまめながら結論をだす)
・帰納法(個々の事例をあげていき、結論をだす)
②因果関係について
①因果の種類
・単純な因果
・たまごとにわとりの因果
・複雑な因果
②因果関係を整理するときの注意
・時間順序が正しいこと
・相関関係が存在すること
・第三因子が存在しないこと
③構造的なアプローチについて
①MECE(もれなくだぶりなく)
②ロジックツリー(論理展開を樹形図にしたもの。全体・部分とか〇○するためにーとかで)
③フレームワーク思考(主要な切り口をフレームとして考える)
④ピラミッド構造(主張とキーワードとそれを支える事例で作る)
みたいなかんじだった
【読書メモ】
印象的だったとこを残しておく
①「因果関係においては第三因子を考える」
有名な話を思い出し、やっぱり因果関係を理解するのって難しいなと思った。
「英語ができる人は所得が高い」
という主張を英語のできる人と出来ない人の所得を並べられながら
展開されるともっともらしく聞こえるけど
この主張には、「高学歴」という第三因子の因子が関わっている可能性がある。
同じような論理でもっともらしく語られていることがありそう。
②一般的に演繹法と帰納法を使用して論を組み立てる
図がないとわかりにくいけど、
帰納法で演繹法の前提を支え、事象を演繹法であてはめて結論を出している場合が多い
①帰納法で演繹法の前提をだす
②演繹法の前提にあてはめて事象に対しての結論をだす
主張:「A業界は景気が悪いから、A業界のA社はつぶれるかもしれない」
と言う主張は、
①前提:「A業界は景気が悪い」
これは「A業界は景気が悪い」という根拠となる「事例や具体例」が複数あって成り立つ
(帰納法で演繹法の前提をだしている)
②この①でだした前提を元に事象を観察して結論を出している
これは日常でも意外と意識してみるとおもしろいかもしれない。
ある人の主張にはなんらかの経験や知識があって、前提とか価値観、考えが作られて、
それをもとに〇○はこうなるとかこうあるべきとかっていってるんだろうなと。
もちろん自分も含めて。だから特に意見の前提となっている部分を支える事例(経験・知識)
がすくないと偏った意見になりそう。
③MESEとかロジックツリーの考え方を業務でも使っている
MESEとかロジックツリーを交互に使っているイメージ
MESEでいったん洗い出して、因果関係や時間の順序、
レベル、整理して。整理したものに対して、もれとか無駄がないか
ってイメージ。
たとえばMESEとかでいうと、
・障害の原因
・障害の該当修正箇所
・障害の影響箇所
・ドキュメントの修正箇所
・仕様漏れの箇所
・作業の洗い出し(〇○という作業を達成するために必要なことみたいな感じで)
・品質分析(上司が)
※原因とかが絡むとやはり因果関係を明確にしないと意味なさそうだけど
〇○とおなじような原因で漏れている箇所はとか、誤っている箇所はとかで
※ロジックツリー:「全体と部分」「結果と原因」「目的と手段」
などを樹形図で整理するもの。