新卒から文系エンジニア→人材業界に転職した人のブログ

新卒から文系エンジニア→人材業界に転職。技術・スキルがないためブログを通して勉強。その後、IT業界の業界知識が活かせる人材業界へ。異業種×異職種の転職経験有り。

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【雑感】エンジニアと法人営業は、どちらが楽か? エンジニアから法人営業へ転職した人の話

■雑感

転職してからどう?

とか

SIerのエンジニアより営業の方が楽?

とか

前職と比べて、どっちがつらい?

のような質問をよく受ける。

正直、営業の方がストレスが少ないと思う事が多い。

それが、なぜなのか?

というのが、上手く言語化できなかった。

だが、以下の書籍を読んですっきり腑に落ちた。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫)

「動機付けについて」


本題に入る前に、まずは動機付けには3つの段階があることについて説明したい。

①飢餓動因/渇動因/性的動因などの生理的な、生物学的な動機付け
②周囲からの報酬や罰に反応する動機付け
③以下の3つの動機付けがある。
 ◯自律:自分の人生は、自ら導きたい
 ◯熟達:自分にとって、意味ある事柄を上達させたい
 ◯目的:自分の利益を超えたことのために活動したい

非ルーチンで構想が必要な仕事において、3番目の動機付けである「内発的な動機付け」が効果的である。

2番目に代表される「外発的な動機付け」では、「かえってパフォーマンスが下がる」というのが既に社会実験を通して証明されている。


話を戻すと、ここでいう自律性である「自分の人生は自ら導きたいという欲求」が影響しているため、エンジニア時代よりも法人営業の方が、ストレスが少ないと感じているのである。


「自律性」とは、より具体的に言うと、以下のような事について、選択できる余地があるかということである。
 ・いつ業務をすすめるか
 ・どこで業務をすすめるか
 ・なにをゴール/課題とするか
 ・どのように/どんな手段を用いて業務をすすめるか
 ・だれと業務をすすめるか
 

たとえば、前職の1.5次請けの立ち位置にいるエンジニアでは、
 ・PJにアサインされた段階でWBSが決められている
 ・顧客の常駐先
 ・成果物もすでに決められている
 ・使用する言語、フレームワーク、開発環境も決まっている状態
 ・PJメンバーもすでに決められている。


転職後の営業では、エンジニアに比べて、働く場所、課題設定、ゴールに対する達成への手段/道のりが自由である。
例えば、週の打ち合わせ数、顧客への提案手法や顧客との関係にてなにを課題とするかについても、実績を出せれば自由である。


転職しなければ、一つの業務の進め方しか理解できないため、なにがSIerの働き方をストレスフルにさせているのかがわからなかったのかもしれない。


もちろん、SIerのエンジニアが全てがこうである、法人営業がすべてこうであるというような安直な結論を出すつもりはない。
だが、「自律性の高い働き方が、ストレスが少ない」という考えを改めて経験に当てはめると、非常に腑に落ちる。


働き方のどこに自律性が不足しているのか。
どこにストレスを感じるのか、窮屈に感じるのかが、言語化できると少しは楽になるかもしれない。

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