新卒から文系エンジニア→人材業界に転職した人のブログ

新卒から文系エンジニア→人材業界に転職。技術・スキルがないためブログを通して勉強。その後、IT業界の業界知識が活かせる人材業界へ。異業種×異職種の転職経験有り。

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【読書ノート】その悩み、哲学者がすでに答えを出しています(81冊目)

■概要

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

「昔から人類は変わらない」という視点は、すごく面白い。

大昔の人も、現代人と同じようなことに悩み、考え、答えを出しているのだったら、それを知った方が早い。

その答えが、「参考になる、ためになるのでは」という形で出版された書籍らしい。

著名な哲学者が、考えに考えぬいた考えをもとに日常レベルに落とし込んでいるので非常に面白い。

■おもしろかったこと、気になったこと

メソポタミアの壁画に描いてあった楔形文字の話

冒頭のメソポタミアの壁画に描いてあった話が面白い。

「なぜ生命は誕生したのか」、「神とはなんなのか」等の高尚な話について

語っているのかという期待で楔形文字を読み解くと、

「いわれた通りに銅を納めたのに、だまされた。あの店主めだましやがって」のような

ぼったくられたしょうもない話が書いてあったのだという。

数千年前に書いた方も、こんな形で解読されて恥ずかしいだろうなー。

②「人と比べてしまう」という悩みについて

「人と比べてしまう」という悩みについて、丸山真男の「であること」と「すること」を取り上げながら、「すること」が重要で、かつそんなことを意識する暇もないくらいフロー体験を感じられるモノを探すのが良い、というのは納得感があった。


※「であること」はステータスや状態を重視すること(上場企業で部長であることとか高級車に乗っていることとか)、
 「すること」は、なにができるのかというパフォーマンス/行動を重視する社会。


特に個人発信ができる時代、個人がメディア化している時代だからこそ、より「人と比べる」という機会が増えてしまった。


SNSがなければどこでだれが何をしているかという情報をリアルタイムで知る必要もないし、機会もない。


人からどう思われるか、人をどう思うかよりも、夢中になれる事をみつけ、そこに没入した方が人生面白いとのこと。


各章で紹介されている原本を読んでいくのも非常に楽しそうだと感じた。


その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

日本の思想 (岩波新書)

日本の思想 (岩波新書)

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