【読書ノート】人工知能は人間を超えられるか(40冊目) -ディープラーニングの先にあるもの-
■概要
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
- 作者: 松尾豊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/03/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (31件) を見る
以下のことが気になって本書を読んだ。以下のことが気になって本書を読んだ。
・人工知能の定義
・人工知能にはレベルがある
・これからどんなことが実現されていいくか
なんでもかんでも、AIが〜、人工知能が〜みたいな表現を疑問に思ったから。
ただの場合分けや、可能性の洗い出しを高速にやっているだけでは?
というようなものまで、人工知能でまとめられているのではと思ったから。
結果として、以下のことがわかり少しすっきりした。
・将棋でプロ棋士にかつようなプログラムも人工知能ではなく、膨大なパターンから探索推論によって、答えを出していること
・ワトソンについても文章や質問の意味を理解しているのではなく、関連するキーワードから
最も妥当だと思われる回答をしている。
■人工知能の現状
本書では、人口知能について以下のように解説している。
現在、完全に「人間のように考える人口知能」はできていない。
これは幾人かの消費者は誤解しているかもしれない。
乱暴に言えば、人工知能を使った製品などといった売り文句は嘘である。
人類が誕生してから飛行機を飛ばし、農作物を大量に生産できるようにし、素量子論まででてきているのに
人間の原理的(学ぶ、考える、行動する)な部分を工学的に再現するにはいたっていない。
これまで以下のような人工知能ブームがあった。
第1次人工知能ブーム(1950−1960):推論探索によって特定の問題を解く(いわゆるトイプログラム)
第2次人工知能ブーム(1980年代) :知識をインプットすればより賢くなる。知識のインプット/管理が大変になり縮小
第3次人工知能ブーム(2000年代) :WEBの広がりとともに増加した情報を機械学習がはやる。それに加えてブレークスルーである深層学習が登場する。
また、以下のような学者もいる。
コンピュータの原理と脳の原理は似通っている。
脳は、神経細胞の中にあるシナプスから一定以上の電圧になると、神経伝達物質が発生し、それが次の神経細胞に伝わると
電気信号になる。脳はどうみても電気回路である。
これはコンピュータの電気回路で0、1で表現することによって、情報を伝達していることと等しい。
したがって、脳で怒っていることをコンピュータでも完全に再現できるはずだ、と。
■人工知能のレベル
レベル1:単純な制御・・・マーケティング用として人工知能と称している。
レベル2:入力対する出力のパターンがきわめて多彩なもの・・・将棋のプログラムなど、数あるパターンの中から推論探索を行う。
レベル3:機械学習を採用している・・・あらかじめ処理の参考にあるデータを大量にインップットし、ルールや知識を学習する。
■まとめ
・人口知能の分野は、1950年代からずっと取り組まれているテーマである
・レベル4以外は、人間の一部分を外だしというよりかは、処理能力があがったというイメージ
・レベル4は「自ら学ぶ、特徴量を発見していける」。
今後、人間の学習するといった部分をどんどん代替していきそうだ。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
- 作者: 松尾豊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/03/11
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