【人材紹介会社にいて思うこと】転職活動で、これから事務職とか社内SEとかを選ぶ人へ
【自己紹介】
掲題の件の前に、簡単に自己紹介すると、
自分は新卒で某大手システム受託開発会社に入り、そこから1年前に大手人材紹介会社に転職をした。
自分は主に、キャリアシート/職歴書をみて、企業にどのように推薦するのかを判断するような仕事をしている。
そんな仕事をしていて、思うことを匿名のブログだからこそ書いてみる。
【転職活動で、これから事務職とか社内SEとかを選ぶ人へ】
まず、結論から言うと、「余程のことが無い限り、上記のキャリア選択はおすすめはしない。」
余程のことというのは、
・副業の収入があり、職を失っても収入がある。
・一時的な収入先を探しているレベルでの転職活動
・特殊なスキルの習得が見込める、立ち位置での転職が実現する等
なぜなら、「その後のキャリアパスがないから」である。
まず、社内SEから述べると、以前のブログでも述べた通り、私が前職のシステム受託開発会社にいたときも、
同僚に社内SEを希望するひとはたくさんいた。
理由としては、以下。
・残業が少なさそう
・発注側に回ることでストレスがなくなりそう
・技術を追い求めなくてよさそう
ただ、一度社内SEとして転職し、
「30代後半で、もう一度社内SEの人が。転職活動をしようとすると、行く先がない」
というのも事実なのである。
一度、社内SEとして転職してしまうと、その先のキャリアがない可能性が高い。
全てを否定しないがかなり慎重に企業は選んだ方が良い。
本人に非がなくても、事業不振、間接部門のコスト削減等の外部的な要因で削減される可能性は、十分にあるからだ。
事務について、単純な入力業務や営業補助であれば、
システム化の導入、ツールの導入等でやはり削減されていく方向である。
※ただ、現状事務求人というのは、非常に人気で応募者がかなりたくさん上がってくるのも事実である。
「どうしても人材紹介会社は、収益モデル上、転職活動が決まる、転職先が決まることで、収益があがる。」
「ご本人の長期的なキャリアを含め、最善なアドバイスをしてくれる」
「転職相談をしたときとは、違うキャリアパスを提案される」
「転職難易度とは別に長期的なキャリアを鑑み、求人を提案する」
等の仕事をしているキャリアアドバイザーが全てではないので、
長期的な視点で、自分の人生は自分でしっかり判断した方が良いなーと思う。
非常にえらそうに書いているが、友人が転職活動するならアドバイスしたいなーと思ったことを書いてみた。
【読書ノート】★社会人3年目まで必読★ 問題解決の全体観 上巻 ハード思考編 (知的戦闘力を高める全体観志向)(66冊目)
■概要
問題解決の全体観 上巻 ハード思考編 (知的戦闘力を高める全体観志向)
人に提案する、説明する、自分の意見を持つ上での基礎的な考え、フレームを提供してくれる本。
※これは書棚に置きおいて、何度か読み直しそうだなと思った本でした。
■おもしろかったこと、気になったこと
①事実→仮説→対策を空、雨、傘で例えて基礎的な部分を解説してくれている。
②仮説部分をロジックツリーでもれなくだぶりなくで表現すること
③対策部分は5w1hで表現すること
例)推進する、取り組む等の抽象的な表現を使わない。
問題解決の全体観 上巻 ハード思考編 (知的戦闘力を高める全体観志向)
- 作者: 中川邦夫,コンテンツ・ファクトリー,中川学
- 出版社/メーカー: コンテンツ・ファクトリー
- 発売日: 2008/08/27
- メディア: 単行本
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【読書ノート】暇と退屈の倫理学 増補新版 (65冊目)
■概要
友人に勧められて読んだ本。
とても教養のある著者なんだろうなーと読んでいて思う。
それにしても、「暇」であるということや「時間」について、
すでに何人もの哲学者が真剣に議論していて自分と同じようなことを
考えていたんだなーと思うと、読書は楽しい(没頭できる)と思える。
■気に合ったこと、おもしろかったこと
①暇な時間を持ったのは、人類が定住化してから
人類が定住化したことにより、食料が蓄積できるようになり、貧富の差が発生するようになる。
富めるものは、人を働かせるようになる。
数か月単位で移動していたころは、不確実な環境の中で脳は常に警戒状態だった。
定住し、富を持ち、時間を持て余すと時間的にも脳のメモリ的にもあますことになり、
暇、退屈な時間が生まれたという。
②退屈は根深い
ハイデガーの例を出しながら、「暇」というのは非常に根深いという話が面白かった。
人に誘われ、パーティに出て人に合わせて会話をしてお酒を飲み楽しんでいるようにみえても、
家に帰って一息たつと退屈な時間だったと思ってしまう。
単純に時間の空白を持て余すことを退屈だとは定義できない。
③結論:暇な時間があるのなら、没頭できるなにかを見つけたほうが良い。
暇な時間にスマホゲームをやるのも、海外ドラマを見るのも、友人とお酒をしこたま飲むのも
本質的には変わらない気がした。
その瞬間に没頭して、時間を忘れることをしているんだなと。
ただそれが、ただの消費にならないように自分が本当に進んで好きでやっていることのほうがいいのではとも言っている。
広告に魅せられた供給に反応して、それが楽しいと勘違いして消費しにいく、というのは結局没頭できず、退屈の延長かもしれない。
- 作者: 國分功一郎
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2015/03/07
- メディア: 単行本
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【読書ノート】ボクたちはみんな大人になれなかった(64冊目)
■概要
ツイッターで話題の書籍。
感情表現、情景表現がとても繊細。
読んでいると同じような経験していないのに、なぜか懐かしい気持ちになる不思議な本。
SNSのツイートからフォロ数を稼いでいって、書籍を出して売りぬくという事例が何個も出てきて
時代は変わったなーと思う。
- 作者: 燃え殻
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: 単行本
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【読書ノート】リクルートの すごい構“創"力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド(63冊目) ※リクルート書籍まとめ
■概要
リクルートの すごい構“創"力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド
リクルートの新規事業化のながれと
リクルートの文化、制度についてかなり詳しく述べれられている本。
いくつもリクルート系の書籍が紹介されていたので、気になった方は併せて読むと面白いと思う。
特におもしろかったリクルートに関する書籍。
※人材系の企業を受けるときにチェックしていた
Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方
■おもしろかったこと、気になったこと
②やり方、流れはアメリカシリコンバレーのVCと一緒
課題設定をし、仮説を立てて、テストマーケティングして、ミニマムの予算で試してみる。
マイルストーンを置いて、スケールできなければ撤退するという体系化された新規事業量産メソッド
みたいなフローは同じらしい。
【読書ノート】なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方(62冊目)
■概要
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
ずっと気になっていた本。
ノーベル賞をとった科学者と、超優秀なファンドマネージャが立ち上げた企業でさえ、確実に勝つことは難しく倒産。
ファンドマネージャなどに頼るよりも、インデックス投資を行い、
分散投資を行った方が結局年利5%のリターンを見込める。
【読書ノート】人生の勝算(61冊目)
■概要
「showroom」というサービスを提供している方の書籍。
ツイッターで話題になっていたので読んだので、整理する。
その考え方がコミュニティビジネスの本質として「スナック」に通じているというのは、非常に面白かった。
※町の理髪店、スナックがつぶれない理由からコミュニティビジネスの成功要因を抽象化し、当てはめていた。
■気になったこと、おもしろかったこと
①スナックビジネスの本質は、コミュニティビジネス。
以下のような特徴をもつほど、コミュニティとして団結し、継続する傾向になる。
・余白があること
⇒はやく酔いつぶれてしまう、ママ。助け合いの精神が生まれ、店を支える当事者意識が芽生える。
・クローズドな環境で常連客がいること
⇒「自分たちが」という意識が、コミュニティでは重要。「自分がいなくては」という意識をどう生成するか。
・仮想敵がある
⇒外部にわかりやすい敵がいたほうがコミュニティは団結する。
・共通言語や共通コンテクストがある
⇒ある曲が流れたらこの盛り上がり方、この曜日はこう盛り上がる、みんなこのお酒を必ず頼む等
上記、驚くほどアイドルビジネスやshowroomで起きている事象と重なる。
コミュニティビジネスとしての本質として汎用的なんだなと。
②自分の人生の勝算が明確、一貫しているほうが幸せ
この著者は狂ったように働き、自分が介在している価値を世の中にあたえることを人生のゴールにしている。
一方で兄は、仕事は定時。家族との時間を最も大事にすることをゴールにしている。
※年収が上がるが、労働時間が増えるオファーは受けなかったとのこと。
自己内省を通して、結局何を大事にするのかを優先度つけて生きていくこと、他者からのものさしでなく
自分のものさしで上記を明確することをさっさとやったほうがよさそう。
③ストリートミュージシャンに1万円をだす瞬間
リクエストをしてもらい、1週間後に再びくることを約束し、1週間練習してきたものを披露。
カバー曲(本物ですら)は1万円なんていう値段はしない。
それでもお客さんは、路上パフォーマンスに1万円を払った。
上記の単なるモノに対する消費ではなく、ストーリーの伴った人対人による消費。
経験を伴うコトに対する消費であり、完璧な商品をただ提供するというコト消費にはない消費の仕方。
自分が行っている、
・人勧められていったライブでファンになって、普段買わないCDを買う
・有名じゃないときから応援しているから、○万円も課金する
にも通じている。
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: 単行本
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