【読書ノート】デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(75冊目)
■概要
デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)
テレビ、新聞、ラジオというようないわゆるマス向けのメディアが衰退している一方で、
スマホの利用時間が圧倒的に増加し、各アプリが時間の奪い合いをはじめている。
サービスや製品が飽和する中で、どのように選ばれる状態を作っていくかという観点で読むと、どの職種でもためになると思う。
各章で体系的に図等に、まとめているしわかりやすい。
■面白かったこと、気になったこと
①ブランドは、情報処理を簡略する記号である
よくルイヴィトンのバックを持って、雑誌にでてくるような格好をしている女性にあまりよい印象を抱かない。
本書を読んでその理由が、なんとなく言語化ができたような気がする。
それは、
・情報処理を簡略する記号であるブランドで決めている
・情報処理を簡略する記号であるブランドを取り上げる雑誌から決めている
大なり小なり上記のような影響は受けていると思うが、それがそのまま表面でてきてしまっているため、
こだわりがなく、自分で選択していないような感覚を与える。
また、量産型の格好であっても、自分が浮かないことを優先しているような印象を与える。
いわゆる「ブランド」の効力をもろに受けている。
今回は、服装を例に出したが、もちろん、自分も違う分野でブランドの効力を強く受けた選択をしているから、
えらそうなことはいえない。
たとえば、食品を買うときやブログサイトを選ぶなど。
②顧客接点を持つ部分では顧客体験に一貫性を保つ
顧客体験にて、商品サービスを差別化していくには、顧客接点を持つ部分にて、顧客体験に一貫性を保つ必要がある。
例)スターバックス。マス広告などを持たずに、会社と自宅以外のゆっくりできる場所というサードプレイスというコンセプトを
一貫した顧客体験作りで実現。ゆったりできるソファ、長居できるWIFI、電源、いっらしゃいませいわない店員、帰り道によれる好立地等
上記のような戦略を作っていく上では、以下が必要。
●事業先着
●ブランド戦略(どんな顧客に、どんな識別記号を使い、知覚記号を与えるか。他社と差別するかをする上で、
どんな事実が使えるのか。どのような顧客体験に一貫性を持たせるか)
●4P(商品サービス/販売チャネル/広告PR/価格)
※上位を実現するために下位があるイメージで、策定していく
③おなかがいっぱいになる感覚とインスタグラムのすごさ
SNSでの発信やリリース等の頻度×情報量が多いとユーザが、おなかがいっぱい(疲弊したり、うっとうしいと思う。)になってしまう。
たしかに自分が好きなアカウントであっても、1日のすきま時間でストレスなく触れられる情報というのは限られる。
その意味で、インスタグラムのストーリーとかはプラットフォームとして良いなと改めて認識させられる。
情報量のキャパシティで考えると、写真>動画>テキストだと思う。
その中でも写真/動画を自分の速度で自由に選択/飛ばしたりできるのは非常に良い。
自分のもっとも興味のある、半径5メートルくらいの範囲のニュースをストレスなく収集できるので
ストレスを感じることがないため、アプリの利用時間が長くなる。