【読書ノート】SEと人材業界経験したから、働き方改革について書いてみる プロの課題設定力(70冊目)
■ポイント
①働き方改革の現状/現実
2017年に入り、電通問題も相まって、弊社だけかもしれないが、「残業上限時間」や「月間労働時間」が明確に設定された。
ただ、労働時間の上限は明確にされたものの、業務量は変わっていない。
したがって、「労働時間は減ったが、業務量は減らず」という形になっているのが、現状である。
労働時間を減らしたのであれば、乱暴に言ってしまえば、
①業務量を減らす
②生産性をあげる(生産性が上がるので、業務時間が減っても、同等の業務量を遂行できる)
という2つの手段もうつべきであるが、なかなかそこまでできていないのが実態である。
したがって、実際には自宅での仕事時間が増加し、結果として職場以外での仕事に関する準備時間が増えている。
※もちろん、業務プロセスの改善や業務フローの一部をIT化/外部会社への委託、リモートワーク推進等の施策を実行しているが、
即効性はなく、上記の現実になっている。
②働き方改革の中で感じること
上記のような働き方改革によって、
「絶対的な労働時間は減るが、業務量は変わらない。ただ、左記の条件の中で成果は出す必要がある」
したがって、業務の中で、自分の実績につながる顧客の問題に対し、
「なにがレバレッジの効く問題なのかを策定し、それにむけた筋の良い行動を行っていくこと」が、より重要になってきたように感じる」
前に話題になった書籍もつまるところ、どうでも問題を解決しても意味がなく、
その問題が解決することによる影響の大きさや芯をつかんでいる問題かどうかという意味で、同じことを言っていたと思う。
これまで、労働時間が多分にあったため、若さや強引な行動力で、やったほうがいいことをひたすら行動するという形で働いてきた部分もあった。
SEであれば、これまで以上に工数を考えた上でやったほういいことはやらない覚悟が必要であると思うし、
※請け負い構造の中で業務コントロールができない場合もあるが、、
今の営業であれば、自分の業務範囲/量に対し、レバレッジの効く課題はなにか、かつそこに対する筋のよい解決手段を提案できるかが重要だと思う。
上記、当たり前のように思えるが、多忙な毎日を送るとどうしても、発生したタスクから処理したり、
自分のやりたい/やりやすい業務から取り組みがちだが、働き方改革が進めば進むほど、上記を的確に判断して、時間の使い方を気をつけたい。
- 作者: 清水久三子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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