【経理の仕事】決算までの業務の流れ
■決算書作成までの流れ
財務会計の一番のゴールである「損益計算書」と「貸借対照表」を作成するまでの流れを整理する。
ざっくりいうと、以下の流れ。
日常取引の発生→仕訳帳へ記録→総勘定元帳へ記録→月次で試算表の作成→年次で損益計算書・貸借対照表を作成
■前提知識
「損益計算書」と「貸借対照表」とは、日常の取引を年次で勘定科目ごとに整理した一つの資料。
■勘定科目とは
勘定科目には以下のようにグルーピングされている。
日常取引の場合は、「例」にあるレベルで、分類・記録される。
年次業務の場合は、以下に資産、負債、純資産、費用、収益の単位で整理され、
「損益計算書」と「貸借対照表」が作られる。
「勘定科目」とは大きく言うと、以下になる。
・資産 例)現金、受取手形、売掛金、有価証券、備品、建物、土地
・負債 例)支払手形、買掛金、借入金
・純資産 例)資本金、資本剰余金、利益剰余金
・費用 例)仕入れ、給料、宣伝広告費、家賃、雑費
・収益 例)売り上げ、受取手数料、受取利息
※損益計算書は「費用」と「収益」の勘定科目を整理したもの
貸借対照表は、「純資産」「資産」「負債」の勘定科目を整理したもの
■決算までの流れ
①仕訳帳への記入
日常業務にて、日々の取引を仕訳する。取引が発生したら、「仕訳帳」へ記入する。
借方・貸方への仕訳業務。
②総勘定元帳への記入
仕訳帳にある取引を勘定科目ごとに記録する総勘定元帳へ転記。
③月次で試算表の作成
試算表とは、総勘定元帳の勘定科目をサマリーしたもの。
④年次で精算表の作成
決算書のもとになる精算表を作成する。
月々の試算表のサマリーと、「一年間の決算」ということ以下の項目を再計算する。
・減価償却費
・売上原価
・前払費用
・前受収益