【システム開発・SI】炎上するプロジェクトでありがちなこと~実体験~
1、ドキュメント管理がずさん
・だれが書いたのか不明
・どのバージョンが最新なのかわかりずらい
2、UI工程での顧客との合意が曖昧
・IT(結合テスト)間際でも、仕様に関して顧客ともめている
・テスト項目や設計書に頻繁に訂正・修正がはいる
3、納期が半年以上遅れている
・上の偉い方たちは、焦って人を投入するが、ドキュメントが正確でな いため余計 に混乱する
こんな絵にかいたようなぐだぐだなプロジェクトあるわけ、、
と思うかもしれませんが、あります。ごめんなさい。
なんでこうなってしまうのか?
自分はSIの経験が少ないですが、少し分析してみます。
結論から言うと負のスパイラル。
根本的な原因は上流工程にあると思う。
まず、
1、上流工程で、顧客との合意があいまい。
具体的にいうと、
・どこまでシステム化してどこはシステム化しないのか
→システム化の範囲を決めないと、顧客の指摘の旅にシステム化範囲 が広がる
・顧客の要望に対して、システム化する際にどれだけコストがかかるかを説明すること。
→顧客の希望と現実のシステム化に伴うコスト、つまり投資対効果を顧客に説明しない と、顧客は指摘したが得という姿勢になってしまう。
2、1の段階でUIが固まらない段階で開発をしてしまう。そうすると、
・設計書が曖昧なので、開発の効率も悪い
・設計書があいまいだとテスト仕様書もあいまい
・設計書があいまいだと多くの開発者が仕様を知っている人に
ヒアリングをするため、プロジェクトの進捗が遅れる
・さらに進捗の遅れを取り戻すために、人を投入すると
設計書・テスト仕様書などがあいまいなので、人を投入しても、
説明がより多く必要なので余計忙しくなる、進捗も遅れる
話を単純化しているので、このように負のスパイラルばかりではないかもしれないが、自分はこれと同じような経験をした。
これから上流工程を挑戦する人、現在上流工程を担当している人、頑張ってください。応援しています。後工程で働いている人より。