【読書ノート】コンサルティングの極意:論理や分析を超える「10の力」(34冊目)
■概要
- 作者: 岸田雅裕
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/03/06
- メディア: 単行本
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淡々と述べられているが、いわゆるコンサルのマニュアル本にはない印象を受ける。
著者が、相当な修羅場を超えてきていること、かなりの教養を積んでいったことが感じられる書籍。
■面白かったこと、気になったこと
①クライアントを徹底的に調べる
同じ質問を投げても、関係性によって答えが違う。
はぐらかされたり、本音でいってもらえなかったり。
より深いリレーションを築くには、「相手を徹底的に調べる」
具体的には、過去の新聞、インタビュー記事、書籍、過去の発言、HP、SNSなど。
上記のように深いリレーションを築くために、やれることは徹底したい。
②先見性について
プロと言われるコンサルタントは
「次はどうなるか」「それはなぜか」「それが起きなかったらどうなるか」
を自問自答して仮説を持っている。
たしかにコンサルのイメージとして、ふられた質問をロジカルに即答しているイメージがある。
おそらくその場で考えているのではなく、事前にすでに自問自答し、洗練された考えを表現しているのでは
とおもう。
③コンサルは、情報の非対称性が基盤
企業とクライアントに保有する情報の非対称性が価値になるという意味では、
・コンサルタント
・不動産紹介
・人材紹介
・商社
などがあげられる。
共通点は、自社でものを持たず人が介在することで価値を提供していること。
本書では、インターネットの普及に伴ってこの情報の非対称が緩和されていくこと。
それに伴い、いままでのやり方以上のなにかをクライアントに提供する必要があると述べている。