【読書ノート】イノベーション・オブ・ライフ(31冊目)
■概要
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
- 作者: クレイトン・M・クリステンセン,ジェームズ・アルワース,カレン・ディロン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 単行本
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「イノベーションのジレンマ」といった名著を手がけている著者が、人生について語っている書籍。
人生において、どのようなことを心がければ、幸せな人生を送れるかを題材にしている。
■気になったこと、おもしろかったこと
①計画的なキャリアに固執しない
計画的なキャリアを建てることは重要だが、そこに固執する必要は無い。
計画的なキャリアを建てた上で、計画途中に出現する創発的なキャリアも大事にした方が良い。
一つ一つの経験から学びつつ、当初の戦略を修正していく。キャリアが歩むうちに、自分がどのような仕事なら好きになれるか
輝けるのかがわかってくる。そのうちに動機付け要因を最大限に高め、衛生要因を満たせる分野がきっと見つかるだろう
②金銭的な報酬で仕事を選ばない方が良い
ハーズバーグの動機付けに関する理論では、金銭的な報酬は、「衛生要因」に分類されるという。
「衛生要因」とは、不満足を発生させる要因のこと。いくら解消されても、それが「満足した状態」にはつながらない。
著者の友人の多くが、ボーナスや昇級といった金銭的な報酬を理由に仕事を選択し、不幸になったという。
※ちなみに、衛生要因に対し、内発的動機付け(達成感、他人からの承認・評価・責任)は、満足感を与える要因だとされている。
③友達・パートナー・恋人は、上手く行っている関係のときほど、大切にすること。
仕事が多忙なときにいつまでも身近にいる人との交流が、どんどん希薄になる。
特に息子に関しては、父親の都合が良くなってからともに時間を過ごし、関係性を築いていくことが難しいという。
いざ自分に取って周りの人が必要なときには、あなたの周りにはだれもいなくなる。
家族との関係、友人との関係の親密な関係に最も力を入れる必要があるのは一見その必要がないように思われるときなのだ。