【読書ノート】ポーター教授「競争の戦略」入門(32冊目)
■概要
- 作者: グローバルタスクフォース
- 出版社/メーカー: 総合法令出版
- 発売日: 2004/01
- メディア: 単行本
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競争戦略についての名著マイケル・ポータの「競争の戦略」のエッセン版。
企業の戦略の話になると、かならずといっていいほど引用されるポーターの競争戦略。
原著も読むほど熱意と時間はないけど、概略をさらっとつかみたいひとにおすすめ。
■面白かったこと、気になったこと
①5フォースについて
競争とは、「各企業の収益率の低下をもたらす」
競争が少ない魅力的な業界を判断するために、5フォースを使う。
※本書では5フォースをさらに分割したツリー上の図で、5フォースを支える体系的な観点が整理されている。
1、新規参入の脅威
例)規模の経済性、差別化、参入障壁の有無、仕入れ先を変えるコストが高いか?、流通チャネルの確保が難しいか?
2、業界の競争
例)同規模同業の数が多いか、シェア競争が活発か?、買い手をかえるコストが無いか?、撤退障壁が大きいか
3、代替品の脅威
例)価格に対する性能が良くなる商品、高収益をあげている業界から生産される代替品
4、買い手の交渉力
例)買い手の購入品が買い手のコストの割合を大きく占めてるか?(高いと買い手がよく調べて交渉力アップ)、買い手が偏っているか?、差別化の有無、買い手の取引先をかえるコストがないか?、買い手が川上統合できるか?、買い手の商品への影響力、買い手が十分な情報をもつか
5、売り手の交渉力
例)売り手の業界が少数で、買い手の業界より集約されているか、代替品と戦う必要があるか?、売り手にとって買い手は重要な顧客か?、売り手の商品をかえるコストがあるか?、