【読書ノート】不格好経営(19冊目)
■概要
- 作者: 南場智子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/06/11
- メディア: 単行本
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DNAの創立者である南場智子さんの著書。
DNA立ち上げの話と個人としてのライフストーリについて書かれている。
冒頭でも主張しているが、単なる成功の自慢本のようなビジネス書ではなく、DNA立ち上げから軌道に乗せるまでの失敗を書いた書籍。それが、読者になんらかの形で役立ってほしいという思いが込められている。
等身大で書かれている点、時々はさまれる当時のスタッフ間のやり取りは、ユーモアがあり、笑ってしまうくらいにおもしろい。
■おもしかったこと、気になったこと
①コンサル(提案者)と経営者(実行者)は、まったく違う。
コンサルをやってから経営者になると、それまでの学びを削除し、学びなおす(unlearning)することが多い。
例)コンサルタントは、決定に必要な情報が集まるまで情報を緻密に収集・分析する。だが、実行者はたとえ不完全でも意思決定の早さを求められる。
コンサルタントとして身に着けた仕事に対する姿勢を消し、事業者として必要な姿勢を身に着けることが大変だったそう。
②人を育てる=任せること
目的をだけ伝えて、あとは丸投げ。おおごけしそうになったら失敗したら、フォローする。
任せた意図とフィードバックがありきだと感じた。ただの丸投げが続くと、モチベーションが下がってしまう可能性がある。上長がどのように考えているのかの意図と伝えること。やり方について、異なる観点はないかなどのフィードバックがあることがより効果的になると思われる。
③怪盗ロワイヤルを作った人について
怪盗ロワイヤルを作ったのは、ゲームアプリを作成経験はそんなにない人だった。ただし、成功させるために当時でていたfacebook上のアプリを膨大にやりこみ、成功するような要因を抽出し、作成中のアプリにとりいれたという。