【読書ノート】図解入門業界研究最新IT・ネット業界の動向とカラクリがよ~くわかる本(39冊目)
■概要
図解入門業界研究最新IT・ネット業界の動向とカラクリがよ~くわかる本 (How‐nual Industry Trend Guide Book)
図解入門業界研究最新IT・ネット業界の動向とカラクリがよ~くわかる本 (How‐nual Industry Trend Guide Book)
- 作者: 斉藤永幸
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2006/10/31
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
スマホが爆発的に普及する前の情報とかで、少し内容が古いけど、
IT業界バランスよく図やグラフで解説していて、おもろい。
■気になったこと、おもしろかったこと
①ITunesのモデルがiモードにあるという話
・第三者にプラットフォームを解放して、コンテンツを載せてもらう
・コンテンツを載せる主体からお金を取る
・ユーザから課金する場合も、一部をマージンで得る
あくまで「場」を提供し、コンテンツを集めることで人を集めるモデル。
youtubeとかもそう。
この「場」を提供するモデルは、iモードがもとになっている。
【仕事】テクニカルサポートエンジニアとは
■サポートエンジニアとは
サポートエンジニアとは、IT製品(ソフトウェア/ハードウェア)の操作方法や故障等、技術的な問題に関して、顧客からの問い合わせいに対応する職業です。電話やメールで対応することがほとんどですが、その場で解決出来ない場合は、サポートエンジニアが顧客先に訪問してサポートすることもあります。
サポートする顧客は、担当する製品によって異なり、例えばコンシューマー向け製品であれば一般消費者が、エンタープライズ製品であれば企業の情報システム担当者やヘルプデスクが顧客となったりします。
■仕事の流れ(だれになにをどのように提供するのか)
だれに
・大手社内システム部門、SIerやユーザ。
※実際の問い合わせ元との間に代理店や、窓口担当が存在する場合がある。
なにを
製品(ハード、ソフト)に関する問い合わせに対する回答を提供する。
どのように
①問い合わせ元から問い合わせを受け取る
②課題の抽出、質問の意図を汲み取る
③調査(再現させるための環境を構築)
④調査(再現)
⑤調査(原因解析し、対応策を検討。必要があれば上司や開発担当にも問い合わせ)
⑥回答
⑦トラブルシューティングの一覧に追加
■転職する際の観点
所属企業による以下の違いを是正する
・問い合わせの質(間に窓口担当や課題のレベル分けがされているか)
・一日の問い合わせ数と労働時間
・サポートに関しての立ち位置(代理店のサポートエンジニアなのか、メーカーのサポートエンジニアなのか)
・対象製品(ハードのみか、ソフトもか?)
・年収(外資系企業の方が年収が高い)
・開発チームに連携できるか(自分の仕事が、本質的な解決や改善につながるか)
【読書ノート】書かずに文章がうまくなるトレーニング(38冊目)
■概要
- 作者: 山口拓朗
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2015/07/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
自分の仕事が変わり、多くの人に向けた文章を書く機会が増えた。
自分が届けたいターゲットを設定し、ターゲットに刺さる文章を書くにはどうしたらいいか。
「先輩に聞く」、「成功事例を分析する」、という手段以外にも、
「関連書籍でもインプットしとこうか」ということで、読んだ。
※できれば、4から5冊くらい追加で読めたら。
今回の書籍は、「文書を書く前の準備が最も大事である」。
「どのような文章が良い文章なのか」を知り、
意図的にそれを盛り込んでいくことが大事ということを展開していた。
ちなみに、Amazonでは、以下のように紹介されている。
「文章を書き始める段階で、文章の良し悪しは9割方、決まっているものです」
18年間で2300件以上の取材・インタビュー歴を誇るライターの著者は、こう断言します。
その秘訣は、書く前の「思考」と「準備」にあります。
「なんとなく書く」スタイルから「考えたうえで書く」「書く前の準備に力を入れて書く」スタイルにシフトするだけで、あなたの文章は格段にうまくなります。
■気になったこと、おもしろかったこと
①「情熱で書き、冷静に直す」
著者のようなプロですら一度書いた文章は、冷静に見直し、冗長的な表現などを修正するという。
一度書いたものを再度、「推敲する時間を持つこと」は、文章の無駄を削ぎ落とす上で重要とのこと。
②曖昧な表現を日頃の生活から、どういうことかを説明する癖をつける。
「曖昧」とは、抽象的、相対的、定量的でないものこと。
以下のように、より噛み砕く必要がある。
例)
・相対的な表現
→遊園地が好きだ。売り上げは好調だ(何と比べて好きなのか?売り上げはいつと比べて、好調なのか?)
・程度を表す言葉
→少しあがった。よく行く。(少しとは数値でいうとどのくらいか?よくとは、具体的にどの頻度か?)
・定義が曖昧な言葉
→信頼の置ける会社に就職したい(信頼とは具体的にどういうことか?)
普段のコミュニケーションでは、面倒なのでつっこまないけど、
正確に情報を共有する必要がある場合は、細かい部分の認識を具体的に会わせる必要がありそう。
③体験と物語性
以下のような文章は、人をひきよせやすい。
・人の正直な体験があること
例)ただの商品説明ではなく、実際に買って使ってどう思ったか。
・物語となって語られている。
時間の経過、物語の起伏(良→悪、悪→良)、興味を引く結果(合格、成功、とんでもない失敗)
たしかに、アフィリエイトで稼いでいるような商品紹介ブログや、クリックを誘う広告の文言には上記の要素が
ちりばめられている。
④自分の意思決定の判断基準を日常生活で言語化しておく
「自分の意見を他者に説明するコツ」として、
自分の意見とその判断軸を明確にする必要がある。
例)Aが良いと思う、なんとなく。
→Aが良いと思う。理由は、◯と◯と◯の観点で、Bより優れているからなど。
この思考のトレーニングとして、普段から自分が選ぶものに関して、その理由の軸を明確にするといいという。
たとえば、1つのカフェに入るにしても、
・ソファがあるか?
・長居できるか?
・御飯があるか?
・電源があるか?
・机が広いか?
という判断軸があり、そのうち、1と2を軸にこのカフェに決めたみたいな感じで。
正直ここまで、システマチックに店を決めているわけではないが、理屈としてはたしかに同じ思考のパターン。
【整理】WEBディレクターとは
■概要
「WEBディレクター」という言葉の定義が曖昧すぎて、コミュニケーション齟齬があったので、調べて整理する。
■WEBディレクターとは
ディレクター:演出家。監督。制作責任者。
働く領域によって、求められるスキル、働き方が異なる。
業界、企業、プロジェクトごとによって、担当業務範囲は、多種多様。
■WEBディレクターはどこに存在するか?
WEBディレクターが存在するのは、以下の4つの業界。
①「広告代理店」
・ビジネスモデルとしては、メディア運営企業から広告枠の営業を代理で行い、その広告枠を「広告主」に売り、マージンをもらう。
・WEB上でどのように販促をするか、どのような広告を制作するかまで請け負う。
・広告主のニーズに対し、目的やコンセプトを踏まえた上で、制作物を作る前提ではなく、どのように販促をするかから請け負う。
・プロモーションとWeb制作の進行管理を行う。
※クライアントが収益をあげるために、サイト流入数をどう増やすか、サイトをどう構築するかなど。
○必要なスキル
②「Web制作会社」
・上記の「広告代理店」や直接「企業」からWEBサイトの制作を依頼される会社。
・広告代理店より技術的なスキルが求められることが多い。
・相手の目的やコンセプトに応じて、WEBサイトの構築を請け負う。
○必要なスキル
要件の定義(サイト・ページ)から設計。デザイナー、エンジニアなどの進捗管理や、サイトの仕様に関わる認識合わせができる。
※納品=完了という仕事も多く、そこを不満と考えているディレクターもいる。
【読書ノート】マーケティングマインドのみがき方(37冊目)
■概要
- 作者: 岸田雅裕
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/02/24
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
パルコでマーケティングをやっていたの書籍。
簡易でわかりやすい文書でかかれている、わかりやすい!
■気になったこと、おもしろかったこと
①ストリートスマート
実際のマーケティング現場で強いのは、ストリートスマート(路上の賢人)と言われるような人。
具体的には、以下のような人のこと。
・消費の瞬間に消費者のなんのニーズを満たしているのかを洞察している人
キオスクと駅の外のコンビニの違い。
・日々の生活の中にある広告がどれに向けたものなのか、なぜその場所、そのタイミングなのかを洞察している人
路線ごとに電車内の広告の性質の違い。購買傾向、路線感の駅感覚によって広告を変えている。
②時代の変化の中で発生するヒット商品には、3つの波がある
①不可避な大きな波
例)統計学的な変化のこと。長期的なトレンドとなる。具体的には消費利欲旺盛なバブル世代を経験した人たちがアラフォーになることなど。
②大きな波に対抗するかのような小さな波
例)万年筆やレコードの勃興。
③論理的には導けないノイズのような変化
例)ださいとされてきたゴム長靴がヒットする。
③STP戦略
S:セグメンテーション 市場と顧客を分割していくこと。(統計を分類していくのと、ニーズや価値観で分類していく方法がある)
T:ターゲティング セグメンテーションしグルーピングした中で、どこを狙うのか決定する。
P:ポジショニング 自社の立ち位置を明確にする(どう差別化するのか)
上記が基本的な戦略になるが、STPの限界として論理的な詰め方をしていくと同じような結論になる可能性がある。
【読書ノート】ITビジネスの原理(36冊目)
■概要
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/01/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (8件) を見る
iモードの立ち上げたに関わった人で、グーグルに行った後、楽天へ移り、執行役員をされている方の書籍。
阪神大震災発生後、各被災地の状況が不明で、物資やボランティアの供給に偏りがあった。
そのときに、一つのハブを作り、各地の状況を把握、物資のボランティアを供給することでうまくいったという。
上記の出来事を背景に、情報を一カ所に集めることに価値があることに気づき、プラットフォームビジネスに興味をもったという。
■気になったこと、おもしろかったこと
①人を仕入れて、人を売るのがITビジネスの原理
情報ポータルサイト、検索サイト、キャンペーンサイトなどは、いかに多くの人を集めて、そのサイトを入り口にし、意図する導線通りに動いてもらうかで、ビジネスとして成り立っている。
したがって、あるサービスを利用しようとしたときに、純粋想起になることがとても大事だという。
上記は、「ITビジネスの原理」というよりかは、広告でお金を稼ぐ原理だと感じた。
「いかに多くの人の注目を集め、いかに注目を集めた人を意図する通りに行動させるか。」
上記のような広告の場所としては、これまで以下の通りに変遷してきた。
「人が最も多く通る通り」→新聞→テレビ→インターネット。
現在のインターネット上の広告の特徴として、人物の思考ログが残るため、より正確に個人の趣向にピンポイントな広告を表示できる。
②情報を一カ所に集めることで、どこかのだれか・モノの時間を有効活用し、価値を出すのがITビジネスの原理
具体的に言うと、クラウドソーシング、ラクスル。
「情報を一カ所に集め、細切りにすることで、どこかのだれかがタスクを行えるよう再分配する」
クラウドソーシングであれば、外だしできように汎用化されたタスクを共有し、時間とスキルのあるだれかがそれを請負う。
ラクスルは、全国で稼働していない印刷機に、その持て余している時間に合わせたボリュームの印刷タスクを依頼するサービス。
上記どちらも、インターネットという「場所性を無視して、即時に情報を共有できる」ができなければ、成立しないビジネス。
③ゲームの本質はポケモンから変わっていない
ソーシャルゲームのパズドラをやりだまにあげて、ゲームの本質は「ポケモン」から変わっていないという。
理由としては、人が継続して競いたくなる要素がポケモンと一緒だから。
具体的には、「育成」「収集」「交換」「対戦」の4つ。
これは、ポケモンを作った田尻さんが自著で指摘しているという。
この指摘は、全くその通りでおもしろい。
昔の遊びではやったものには、なにかしら上記4つの要素が入っている。
その人が夢中になる4つの原則をすべて取り込んだのがポケモンだったと思うと、すごい。
昔ながらのゲームも、ファミコンゲームもプレステも、ソシャゲもVRもそれぞれゲーム機や媒体は違うが
上記4つの要素は普遍的なのだろう。
ちなみに、田尻さんの新ゲームデザインはどこも在庫切れで、Amazonではプレミアな価格がついています。笑
- 作者: 田尻智
- 出版社/メーカー: エニックス
- 発売日: 1995/12
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
【読書ノート】SIerの教科書(35冊目)
■おもしろかったこと、気になったこと
①ボトムアップの発想と現場のいいなり
・経営としてこの先はこうでありたいから、システムとしてはこんなシステムが欲しい
というのが、トップダウンの発想。
・今のシステムはここが不便だから、不便な箇所を直したシステムを作ってほしい。
・今のシステムでは実現できていない今の業務フローをシステム化してほしい。
というのがボトムアップの発想。
多くのSIerが、ボトムアップの発想でシステム受託開発を行っているのではないかというのが著者の指摘。
実際自分の経験を振り返ると、その通りだと思った。
大きな要因の一つとしては、改修案件であることが大きいとおもう。
どうしても現場からの不満をくみ上げて、システム改修として発注という流れが多かったようだ。
この今ある業務フローを忠実に再現するシステムを作ることが、ミッションになるといろいろ悲惨。
なぜトップダウンのアプローチができなのかは、ゆっくり考えたいとこ。
②SIerの歴史
意外とぼんやりでつかんでいたので、ついでに整理しておく。
1960年以前、システムは、コンピュータを製造するメーカーによって、作られていた。
◆1960年代
コンピュータを作っていたメーカの情報システム部門が親会社から独立して、電子計算センターが設立された。
複数の電子計算センターが作られ、給与計算や決算処理などの計算を行っていた。
◆1970年代
メインフレームという大規模なシステムが導入され始める。
大企業は、メインフレームを導入し、中小規模の会社はオフィスコンピュータといわれる事務処理用のコンピュターを導入した。
この頃のSierは、業務システムを独自に開発し、ハードウェア(メインフレームやオフィスコンピューター)を売っていた。
◆1995年以降
オープン化時代。
維持費用がかかる大規模なメインフレームから、
ダウンサイジングが行われ、windowsやlinuxを載せたサーバーを導入し、クラサバの流れになる。
※ダウンサイジングとは、従来の機能を維持したまま、小型化していくこと
各業務それぞれを最適化したシステムが乱立した。
◆2000年前半
ERPパッケージとは基幹業務全体を最適化するパッケージのこと。
具体的には、販売管理、給与管理、人事管理などどの企業でも必要な機能をパッケージにしたもの。
パッケージをそのまま納入するベンダーもいる一方で、パッケージからさらに個別にカスタマイズすることにより
莫大な費用が発生しているケースもある。
◆現在
クラウド化の流れを受けて、システム受託をする際にどこまでどのようにクラウド化するのか?
パブリッククラウドなのか、プライベートクラウドなのかなど知識まで求められている。