【読書ノート】決算書でわかるいい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く!(56冊目)
■概要
「決算書を正しくに読む」ために、読んだのでメモ。
元銀行員の方が、決算書のここをみるべきというポイントをまとめた書籍。
資金繰り等で銀行員と折衝が必要な、中小企業の社長向けの本。
一般的な営業マン視点でも面白かった。
■気になったこと、面白かったこと
①銀行員は中小企業の決算書は基本的に信用していない
提示されたB/Sとはべつに、実態B/Sを作り、
・棚卸資産の実際の価値
・固定資産の実態の価値
・怪しい仮払金
を鑑み、融資の妥当性を判断するとのこと。
融資が厳しい場合は、
銀行員はストレートに指摘することはなく、笑みを浮かべ融資の話はしなくなるのが現実だという。
②売上高総利益<売上の伸び
売上高総利益の向上よりも、売上の伸びに期待するとのこと。
経費の削減は簡単にできるが、売り上げを伸ばしていくことの方が難易度が高い。
売上が下がっていき、売上総利益をなんとか、、というのはジリ貧企業になるパターンらしい。
③一時的な利益に引っ張られない
・営業外収益等の固定資産の一時的な売却による収益
・保有不動産、株式の売却による一時的な収益
等による単年度の利益の増加には注意。
4−5年度の推移を見て安定的に収益を得られる企業なのかの理解が必要。
- 作者: 大畑伊知郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/02/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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