【読書ノート】戦略人事のビジョン(16冊目)
■概要
戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ (光文社新書)
戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ (光文社新書)
- 作者: 八木洋介,金井壽宏
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/05/17
- メディア: 新書
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「いわゆる日本の大企業の社員」から人事部へ移動し、
さらに人材輩出企業として有名なGEの人事部へ移籍・活躍した方の書籍。
私自身の前職の人事が、行っていた「業務」とはかけはなれていたため、
本書の内容は、かなり新鮮であった。
■おもしろかったこと、気になったこと
①人事のミッションは、「組織・人の成果を最大にするためにある。」
→人事部が、中長期戦略から「どのように人材を配置し、育てていくのか」を提案し、責任を持つ。「人を採用する」、「人を評価する制度」を運営するだけでなく、企業の戦略に基づいて、社内の人員の配置にも口をだし、かつ責任をとるという戦略的な人事部である。
私自身の前職の人事をみると、「人事はなにに責任をもっているのか」、「成果はどのようにはかられているのか」というのは疑問であった。「企業の戦略に基づき、それを実行するための組織作りに責任を持つ」というのは、わかりやすい評価軸。
②定型のMTGやイベント以外は、社員と面談をしている。
上記のように、GEの人事は、「組織・人の成果を最大にすること」をゴールにしている。そのため、より社員にオープンに人事部を開き、社員と面談し、悩みを聞き、現場での問題解決にたいし背中を押すように対話しているという。
私自身の前職の人事部は、少し閉鎖的でいまいち普段何をやっているかわからなかった。社員の評価に関しては、制度の運用のみ。
また、「人事部に一般社員が相談するなんてよっぽどのことだろう」という偏見をもっていたが、組織によって目指す形が違うようである。