新卒から文系エンジニア→人材業界に転職した人のブログ

新卒から文系エンジニア→人材業界に転職。技術・スキルがないためブログを通して勉強。その後、IT業界の業界知識が活かせる人材業界へ。異業種×異職種の転職経験有り。

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【読書ノート】社内外へ提案する業務がある人向け アイデアの力 (91冊目)

■概要

アイデアのちから

的確にアイデアを人に伝えるために、必読の書籍。

それぞれの章にて、引用される具体例をわかりやすい。

随所に、心理学や脳科学から裏打ちされた事例や理論もあるため、説得力がある。

こんな人にはおすすめ。

・社内外で企画やアイデアを提案する機会がある

マーケティング担当として、販促/企画/キャンペーンなどを行っている

■面白かった事、気になったこと

①「シンプルに伝える」

事細かな指示よりも、ゴールを伝える。ゴールを達成するために動くという指示の方が伝わりやすい。

例)最も格安航空会社である。ディズニーの社員はキャストである。
  目指すべき点がシンプルで分かりやすいため、行動の評価が判断しやすい。

ターゲットの顧客は◯◯。価値は◯◯。サービスの課題は、◯◯。

すべて一言で言えるシンプルさが必要かも。

②「具体的である」

語り継がれる寓話などは、かつて「抽象的な教え」と「エピソード」のセットであった。

だが、印象に残り、語り継がれたのは「具体的なエピソードのみ」であった。

具体的であるものは、印象に残りやすい。


例)会計学の授業をケーススタディにした場合、座学と比べて得点が上がった。
  身近にある白いものをあげてくださいより、冷蔵庫にある白いものをあげてくださいのほうがあげやすい


上記のようなことを鑑みると、具体的な経験をした方が、格言や抽象的な理論を学ぶのが、容易になるのだろうか。

③「感情に訴える」「物語性」という伝え方

物語性があり身近な具体性がある方が、ロジカルに伝えるよりも印象に残る。

タバコの害を定量で示したCMよりも、ドキュメンタリー風に伝えた方が印象に残る。

toBへの営業をしていると、定量で主張することが当たり前のように感じてしまうが、

別のアプローチの方がうまくいくということがあるのかもしれない。

他社の具体例を物語のように伝える事で、意外と顧客が動いてくれるのもかもしれない。

アイデアのちから

【読書ノート】今、一番組織開発分野で熱い人の書籍紹介「すべての組織は変えられる (PHPビジネス新書)」(90冊目)

■概要

すべての組織は変えられる (PHPビジネス新書)


リンクアンドモチベーション麻野さんの書籍。

従業員のモチベーションを科学する事により、一人あたりの生産性が向上する事を唱えている方。

主に中小企業向けに、従業員のモチベーションを管理/改善するモチベーションクラウドというSaaSを提供している。

■面白かった点、興味深い点

①麻野さん自身が、イケていないリーダーであった。

実は自身が、高い目標をできてなければ、ツメる上司であったという。その影響で、退職者が続出し、リーダーの在り方を考えるきっかけになったとの事。

組織論のサービスを提供する当事者である方でさえ、なぜ自分と同じようにできないのかという視点で、マネジメントしてしまうのだから、普段人材開発/マネジメント手法に興味がなければ、相当意識しなければならないのかもしれない。

②どんな優れた戦略でも、実行する人次第

リーダーが立てた戦略や計画に対し、メンバーが腑に落ちていなければ、結局徹底されず、失敗に終わる。

戦略そのものの正しさというよりは、メンバーが徹底していないため、その戦略や計画の確からしさを測る事も難しくなってしまう。

どんな意見を受け入れる、疑問に思った事を言ってほしい、言い合える関係がないと、上記も難しい。

そのために、アンフリーズ→チェンジ→リフリーズという関係性の再構築が必要。それにより、相互不信を解き、共感/納得観の醸成、成長時間を持たせる。

③社会の成熟度とマネジメント手法について

◯◯のようにマネジメントすればかならずうまくいくというのは解はない。どうすればうまくいくかを考えるのが鉄則。

現代社会は、マクロな社会の成熟度として、物質的な欲求は満たされている傾向にある。

そのため、「◯◯をすれば昇級する」、「◯◯をすれば年収が上がる」という直接的な報酬によるマネジメントは効果的でなくなってきている。

マズローの五段階欲求である、承認欲求/自己欲求をいかに満たしてあげるか重要である。

④総評

書籍の中に人材をパターン化して、モチベーションをあげるポイントを体系化するような記載もあったが、あくまで一人の人間としっかり向き合って、個別に決めつけず接する事が一番大事かもしれない。


すべての組織は変えられる (PHPビジネス新書)

すべての組織は変えられる (PHPビジネス新書)

【読書ノート】WEBサービスを利用を習慣化させる 〜Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール〜(89冊目)

■概要

Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール


note.mu

ここから、面白そうな書籍を読んでみています。


「なぜ人は、Twitterやインスタグラムをなぜ1日に何回も開いてしまうのか」

「なぜ、類似のサービスは習慣化しなかったのか」

「人が、なにかを習慣化するときはどのようなフローになるのか」

といった疑問に対して、示唆的な見解を提示する書籍。

WEBディレクターの方、WEBエンジニアの方、WEBサービスの営業の方にはすごくおすすめ。

■面白かった事、気になる事

a.人が習慣化する際の汎用的なモデル

フックモデル:①トリガー→②アクション→③予測不能な報酬→④投資

①特に内的トリガーに関しては、人の不安という感情をWEB上の人との関わりを提供する事で安心感に変えている。

たとえば、インスタグラムは24時間で消えるストーリーで、ログインしなければ繋がっている友人の重要な瞬間を
見逃してしまうのではないかという内的なトリガーを利用している。


③予測不能な報酬とは、Twitterのフィードを読み込むたびに記事のレコメンドや興味のある事柄が表示するなどの報酬が予測不能にあること。

主に、集団に属する事に喜びを感じる社会的な報酬、物理的な報酬/情報を取得するハントの報酬、
専門的なスキル/能力の習得といったセルフの習得などがある。

④投資とは、サービスに費やした時間やデータ/お金/操作方法に対する学習などの広い意味での投資。

Twitterの類似サービスが出た時に、多くのフォロワーを集めていた人達は「投資」をしており、乗り換える事はしなかった。

b.トリガーを自分自身から考える

言動と行動の矛盾にこそ、心理的インサイトがある。

・なぜ、SMS/LINEではメッセージを送らないのにインスタではメッセージをかわすのか。

・なぜ、インスタグラムをやっているのに投稿をしないのか。

自分がサービスを利用する時、行動するときになぜ×5回で深掘る、言動と行動の不一致を観察することが大事。


Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール

【読書ノート】Googleが大事にしている組織開発理論から「優秀なマネージャとはなにか」を考える 「世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法(88冊目)

■概要

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法


著者であるピョートル氏は2011年から2016年までグーグルに在籍し、人材育成と組織開発、リーダシップ開発に取り組んできた方である。


何事も定量的なデータをもとに議論するグーグルにて「マネージャの言動がチームのパフォーマンス、個人のパフォーマンスに影響している事」が証明された。


マネージャの言動がどう影響し、なにを大事にすべきなのかが本書に記載されており、非常に面白かった。


自分としても、いままで出会ってきたマネ−ジャの記憶をたどり、たしかに本書に記載されている特徴があてはまる割合が大きいと感じた。

■面白かった事、気になった事

①個人のパフォーマンスをあげるには、「心理的安全性」を確立する事が一番大事

心理的安全性」とは、

「メンバー1人、1人が自分らしく職場で働けている状態」、要は言いたい事をストレスなく言える状態。

各個人が、この「心理的安全性」を感じている状態であれば、「自己開示→自己認識→自己実現」を目指せる状態となる。



そのためには、グーグルではマネージャが必ずメンバーと週1時間,1on1MTGを設けたり、MTGの中で、仕事の進捗確認だけではなく、価値観ベース(仕事でなにを大事にしているか)のコーチングを重視し、行っている。


・メンバーの人生に向き合った上で、業務を位置づけ、関係性を作っていること

・上司ではあるが、フラットで本音をいえる環境を作る事。


上記のようなマネージャのほうが「優秀である」として、コーチングの研修などをすぐに導入している点など、合理的で意思決定の早い企業であるなーと感じる。


②チームとして上手くいかなかった時

チームとして上手く行かなかった時/失敗した時に、チームの強さが問われる。



・官僚的/マネージャの権力で統治しているチームだと、MTGや飲み会で愚痴が生まれる。マネージャには本音のFBが返さないので、失敗したあとの改善が進まない。振り返りをできたとしても、マネージャに怒られない範囲でのFBとなり、本質的ではない可能性が高い。短期で上手く言っても、長期では成果を出し続ける事はできないだろう。



・一方でフラットで本音が言い合える組織ならば、前向きなFBをメンバーが言えるので、次につながる本質的なアクションがとれる可能性が高い。改善のサイクルがしっかりまわるので、長期で成果を出し続ける可能性が高い。


世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

【読書ノート】スナックがつぶれない理由 ファンベース (ちくま新書)から考える(87冊目)

■概要

この書籍を読めば、「スナックがつぶれない理由」がより深く理解できる。

他の店に比べた強み(立地/価格/料理の上手さ)が明確にあるわけではないが、なぜかつぶれないスナック。

それを支えているファンは、「どのようにファンになっていったのか」がイメージできるようになった書籍。

ファンベース (ちくま新書)

本書では、ファンの定義としては、「企業やブランド、商品が大事にしている価値」を支持している人」としている。


パレートの法則にて、コアなファンである20%が8割の売り上げに貢献しているのであれば、このファンの増加または、ファンの強化を見なすべき」としている。


具体的なカゴメカルビーの取り組みなどを提示しながら、新規のターゲットを狙っていくよりも、「ファンを大事にしていくこと、ファンを好感度を増加させる事」を主張している。

①前提とする購買行動の的確さとファンという考えについて

生活者の取り巻く環境が変化するで、マスに向けたテレビ広告、新聞広告や明らかな広告では、商品を購入までいたらなくなってきている。

より有効なのは、身近な友人に本心から商品を進められる事だという。
たしかに、損得勘定もない純粋な友人から進められた店には足を運ぶし、書籍などもその場で買った記憶がある。


特定の商品/サービスを友人に勧めたいという層が、「ファン」にあたる。
外資大手メーカーは、「NPS」という定量調査にて上記の「友人にお勧めするか」という値をスコアリングしている。


自分が人に勧めた商品という具体的な記憶をたどると、以下の例がある。
商品が提供する価値に強く共感している場合やストーリー性に紐づく愛着があるケースが多いなと感じる。

Kindle
 →商品購入後、圧倒的に利便性があることを実感。それが言語化しやすいため、

・地方旅行に行き、たまたま見つけた飲食店がめちゃめちゃ美味しかった時、接客がすばらしかった時
 →唯一無二のストーリー性があるため。

②ファンにする方法

書籍を以下をあげている。商品やサービスに触れる過程でファン施策が打たれているのかどうかチェックできる観点。

・共感を強くする
 -ファンの言葉を軽重する、優先する。

・愛着を強くする
 -開発ストーリーやユーザ体験に物語性をもたせる。ファンが参加できる場を増やす。

・信頼を強くする
 -顧客接点に常に誠実に接する

・応援される存在になる
 -コアなファンと共創する。等身大の人間である部分を見せる。ソーシャルグッドな活動を行う。


自分もファンである著者がいるが、その人が紹介した書籍などはノーロジックで購入している。

「強いファン」を作れたら、商品機能の差別化といった無機質な部分よりもよっぽど強いのかもしれない。

地方に点在するSTPも踏まえず、出店を行い、存続している数多のスナック。

そのスナックを支えているのは、上記のようなファンだと思われる。

自分の店のように、グラスを片付けたり、酔いつぶれた店主を担いだり、、、

お客さんにとって、唯一無二のストーリがあり、店主の愚痴をきいたりすることで応援したくなったり、、

【phyton】UNIXコマンドでスクレイピングをしてみる

■概要

以下の書籍をもとに、WEBページ上の情報をローカルにダウンロードし、

Pythonクローリング&スクレイピング -データ収集・解析のための実践開発ガイド-


ページ上の特定要素を抽出してみる。

wgetコマンドで、特定URLの情報を再帰的に取得する。
②カレントディレクトリにダウンロードされるので、ディベッロッパーツールで指定しながら、情報を抽出する。


上記のようなことを応用して、トラベルコなどの横断検索サービスが発達しているだろうなと思うと、とても面白い!!

wget -r --no-parent -w 1 -l 1 --restrict-file-names=nocontrol https://gihyo.jp/dp/ 

cat gihyo.jp/dp/index.html |grep 'class="paging-number"' 

【読書ノート】出世したい人/インフルエンサーになりたい人に必読の書籍 「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」(86冊目)

■概要

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

会社で出世する人やインフルエンサーは、確実に本書籍で紹介されている立ち回り方を会得している実感がある。


本書では、挑戦して成果を上げるかは、才能/実力ではなく、「運の割合」が大きいと紹介している。

「運」で一度成功した場合は、

「実力」で成功したものであるというブランディング(錯覚資産)を行う。


そうすると、次の挑戦がより成功しやすい環境を手に入れやすくなる。


具体的には、◯◯で成功した人というブランディングが成功すると、次回挑戦するときに

・優秀な人材が集まりやすくなる

・お金が集まりやすくなる

・情報が集まりやすくなる



この構造は、以下のような認知バイアスが支えている。

①ハロー効果

ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。 光背効果、後光効果とも呼ぶ。 心理学の世界では、認知バイアスと呼ばれるものの1つである。

②一つ成果の上がった事柄があると、人間は簡単に過去の記憶をすり替える。

 →過去に様々な失敗をしていたとしても、あの人はもとから優秀な人だったという認知にすりかわる。

③ホットハンド効果

 →バスケットボールで連続で3Pが入ると、次も入るようなイメージを持つが、これは錯覚である。
  毎回シュートを打つたびに確率はリセットされるので、完全にランダムであり、入りやすくなるわけではない。
          

■今後活かせそうな事


・ハロー効果が得られそうなことにひたすらチャレンジする。成果が残せるかどうかは、ランダムの要素が強い。ひとたび、
 成功すればしっかり定量化/言語化し、実力をアピールする。
 上記によって、次回挑戦するときにより成果を出しやすい環境を手に入れることができる確率が高まる。


・一貫して偏った間違った物語を語る。多角的な主張などは共感しづらい。

 シンプルでわかりやすい片方からの情報が人は共感しやすい

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

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