【テーマ別書籍紹介】よく思い込みや決めつけが強いと言われる人向け
■概要
思い込みや決めつけが強い人は付き合いにくい、なにかを決める話し合いの中でも浮いてしまう事が多い。
「そもそも自分がそうである」というメタ認知自体が難しいということもあるかもしれないが、もしそんな人に書籍を紹介するとしたら、というテーマで書籍を紹介したい。
※えらそうに言える立場でもないので、自戒を込めて紹介しております。
①「主張の成り立ちを理解する事で、自他の主張を理解し、疑う」
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
ファシリテーションの教科書: 組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ
自分や他人の意見というのがどのように成り立っているのかについても理解できる書籍群。じっくり向き合えば、自分の意見や他人の意見を俯瞰的/構造的に理解できるようになる。
たとえば、「演繹法/帰納法」により、
・どのように主張が構成されているのか
・前提としてなにを置いているのか。
・その前提は何によっておかれているのか。
・前提の根拠は、これまでの経験なのか、独学で学んだ知識なのか、人から聞いた話なのか、インターネットから拾ってきた情報なのか等。
表面的な主張だけで相手を否定せず、主張の背景を理解しつづける姿勢が必要。
「主張が成り立たせるピラミッドストラクチャー」や「論理の成り立ち」を理解すると、
・相手をすぐに否定するのではなく、構造的に相手の主張を理解することができるようになる。
・自分の主張の粗も見えるようになる。
②「自分は合理的な判断をしている」という考えを疑う
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
「アンカー」や「確率論の錯覚」等、「不合理に考えてしまう/行動してしまう人間の特徴」も整理している書籍群。
・多くのビジネスにも要素として取り入れられている印象。
・人間は思うほど合理的に行動できていないということを思い知らされる。
・自分の無意識な考えや直感も合理的でないことも多々ある。