【読書ノート】人生の勝算(61冊目)
■概要
「showroom」というサービスを提供している方の書籍。
ツイッターで話題になっていたので読んだので、整理する。
その考え方がコミュニティビジネスの本質として「スナック」に通じているというのは、非常に面白かった。
※町の理髪店、スナックがつぶれない理由からコミュニティビジネスの成功要因を抽象化し、当てはめていた。
■気になったこと、おもしろかったこと
①スナックビジネスの本質は、コミュニティビジネス。
以下のような特徴をもつほど、コミュニティとして団結し、継続する傾向になる。
・余白があること
⇒はやく酔いつぶれてしまう、ママ。助け合いの精神が生まれ、店を支える当事者意識が芽生える。
・クローズドな環境で常連客がいること
⇒「自分たちが」という意識が、コミュニティでは重要。「自分がいなくては」という意識をどう生成するか。
・仮想敵がある
⇒外部にわかりやすい敵がいたほうがコミュニティは団結する。
・共通言語や共通コンテクストがある
⇒ある曲が流れたらこの盛り上がり方、この曜日はこう盛り上がる、みんなこのお酒を必ず頼む等
上記、驚くほどアイドルビジネスやshowroomで起きている事象と重なる。
コミュニティビジネスとしての本質として汎用的なんだなと。
②自分の人生の勝算が明確、一貫しているほうが幸せ
この著者は狂ったように働き、自分が介在している価値を世の中にあたえることを人生のゴールにしている。
一方で兄は、仕事は定時。家族との時間を最も大事にすることをゴールにしている。
※年収が上がるが、労働時間が増えるオファーは受けなかったとのこと。
自己内省を通して、結局何を大事にするのかを優先度つけて生きていくこと、他者からのものさしでなく
自分のものさしで上記を明確することをさっさとやったほうがよさそう。
③ストリートミュージシャンに1万円をだす瞬間
リクエストをしてもらい、1週間後に再びくることを約束し、1週間練習してきたものを披露。
カバー曲(本物ですら)は1万円なんていう値段はしない。
それでもお客さんは、路上パフォーマンスに1万円を払った。
上記の単なるモノに対する消費ではなく、ストーリーの伴った人対人による消費。
経験を伴うコトに対する消費であり、完璧な商品をただ提供するというコト消費にはない消費の仕方。
自分が行っている、
・人勧められていったライブでファンになって、普段買わないCDを買う
・有名じゃないときから応援しているから、○万円も課金する
にも通じている。
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/06/30
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