【読書ノート】書かずに文章がうまくなるトレーニング(38冊目)
■概要
- 作者: 山口拓朗
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2015/07/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分の仕事が変わり、多くの人に向けた文章を書く機会が増えた。
自分が届けたいターゲットを設定し、ターゲットに刺さる文章を書くにはどうしたらいいか。
「先輩に聞く」、「成功事例を分析する」、という手段以外にも、
「関連書籍でもインプットしとこうか」ということで、読んだ。
※できれば、4から5冊くらい追加で読めたら。
今回の書籍は、「文書を書く前の準備が最も大事である」。
「どのような文章が良い文章なのか」を知り、
意図的にそれを盛り込んでいくことが大事ということを展開していた。
ちなみに、Amazonでは、以下のように紹介されている。
「文章を書き始める段階で、文章の良し悪しは9割方、決まっているものです」
18年間で2300件以上の取材・インタビュー歴を誇るライターの著者は、こう断言します。
その秘訣は、書く前の「思考」と「準備」にあります。
「なんとなく書く」スタイルから「考えたうえで書く」「書く前の準備に力を入れて書く」スタイルにシフトするだけで、あなたの文章は格段にうまくなります。
■気になったこと、おもしろかったこと
①「情熱で書き、冷静に直す」
著者のようなプロですら一度書いた文章は、冷静に見直し、冗長的な表現などを修正するという。
一度書いたものを再度、「推敲する時間を持つこと」は、文章の無駄を削ぎ落とす上で重要とのこと。
②曖昧な表現を日頃の生活から、どういうことかを説明する癖をつける。
「曖昧」とは、抽象的、相対的、定量的でないものこと。
以下のように、より噛み砕く必要がある。
例)
・相対的な表現
→遊園地が好きだ。売り上げは好調だ(何と比べて好きなのか?売り上げはいつと比べて、好調なのか?)
・程度を表す言葉
→少しあがった。よく行く。(少しとは数値でいうとどのくらいか?よくとは、具体的にどの頻度か?)
・定義が曖昧な言葉
→信頼の置ける会社に就職したい(信頼とは具体的にどういうことか?)
普段のコミュニケーションでは、面倒なのでつっこまないけど、
正確に情報を共有する必要がある場合は、細かい部分の認識を具体的に会わせる必要がありそう。
③体験と物語性
以下のような文章は、人をひきよせやすい。
・人の正直な体験があること
例)ただの商品説明ではなく、実際に買って使ってどう思ったか。
・物語となって語られている。
時間の経過、物語の起伏(良→悪、悪→良)、興味を引く結果(合格、成功、とんでもない失敗)
たしかに、アフィリエイトで稼いでいるような商品紹介ブログや、クリックを誘う広告の文言には上記の要素が
ちりばめられている。
④自分の意思決定の判断基準を日常生活で言語化しておく
「自分の意見を他者に説明するコツ」として、
自分の意見とその判断軸を明確にする必要がある。
例)Aが良いと思う、なんとなく。
→Aが良いと思う。理由は、◯と◯と◯の観点で、Bより優れているからなど。
この思考のトレーニングとして、普段から自分が選ぶものに関して、その理由の軸を明確にするといいという。
たとえば、1つのカフェに入るにしても、
・ソファがあるか?
・長居できるか?
・御飯があるか?
・電源があるか?
・机が広いか?
という判断軸があり、そのうち、1と2を軸にこのカフェに決めたみたいな感じで。
正直ここまで、システマチックに店を決めているわけではないが、理屈としてはたしかに同じ思考のパターン。