【読書ノート】勝ち続ける意志力(25冊目)
■概要
- 作者: 梅原大吾
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/04/02
- メディア: 新書
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日本初のプロゲーマー(スポンサーがついて、ゲーマーとして生計を立てることができている)の方の書籍。
10代で世界チャンピオンとなりながらも、プロの雀士を目指した後、介護職を経験、再度ゲーマーとして活躍するなど紆余曲折を経ている人。
中学生の時点で、自分がだれにも負けないものは何か、このままで人と同じ選択をしていいのか、ほかの人に負けない自分のやりたいことってなにか
などを本気で考えるなどしていた人。
■気になったこと、おもしろかったこと
①結果を出す人は、圧倒的に量をこなす(ただ、人が思うほど本人は幸福そうではない)
・一日の時間を成果を出したいことに圧倒的に使う
・常にどうしたらもっとよりよくなるかをずっと考え続ける
・成果を出しても、努力をし続ける人
自分の周りにも、一人いる。
成果をだしたい物事に圧倒的に時間と気持ちを投下できる人。
周りからみて、すごくかっこいい。
自分を比べてしまうと、「自分はなんて中途半端なんだ」と感じつつ、だが、なぜか本人は周りが思うほど幸福そうに見えない。
本書を読んでその理由がなんとなくわかったような気もする。
おそらく、「自分が投下した分だけ、結果や成果を求め一喜一憂しているため、精神が安定しない」から。
これに対し、プロゲーマーの方は、勝ち続ける精神を保つために、「プロセス重視」にしているという。
目的を結果(相手に勝つ)でなく、プロセス(いかに日々の練習で自分が成長したか、異なる戦い方、戦略を発見したか)に求める。
大会での実績は、日々の見せ合いにすぎないという考え方にしているという。
営業の月々の数字達成、未達も同じ考え方ができそう。長期的に自分のモチベーションを保つなら、
過去の自分と比較する。外部的な要因(数字、相手との勝ち負け)を目的にすると、コントロールできない要素に一喜一憂し続けることになりそうである。
②「やりたいこと」なんて迷い続けるもの
10代で自分の勝負している道を決めて、圧倒的にやりこみ世界一をとった人でさえ、自分のやりたいことだったのだろうかと思い悩んでいる。
とりあえず全力でやってみて、やっぱ違ったら変えてみる。そんくらいの気持ちでもいいのかもしれない。
③成長中毒の方にはおすすめ
本書を読んでいて感じたがまぎれもなく、著者は圧倒的に成長中毒の方。
やるときめたら、とことんやりこむ。ゲーマーから麻雀にシフトした時も、12時間雀荘でバイトしながら、ずっとどうやったら強くなれるかを三年間考え続けたという。
人生において、何事もより良い方向に自分が変わらないと気が済まないタイプの人。
同じ趣向を持っている方は参考になるかと。