【読書ノート】採用を変える 組織が変わる(6冊目)
■概要
- 作者: 高岡幸生
- 出版社/メーカー: エイチエス
- 発売日: 2015/07
- メディア: 単行本
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リクルートの採用部門経験後、
起業し、地方の中小企業向けに人材紹介を行っている著者の書籍。
採用における重要性を中小企業側からの視点から整理している。
■気になった点、面白かった点
①1人の採用コストについて
一人の採用コストは、採用者の人件費+採用経費(採用部門の人件費、求人広告費、面接官の人件費、イベント出展費)
採用者の人件費だけでも、20年*500万円=2億円と言われている。
「1人採用する」というのは、会社にとって、大きな意思決定である。中小企業であればあるほど、
その影響力は大きいだろう。
正社員であれば、一度採用すれば、正当な理由なしに解雇はできない。
②優秀な人材について
「優秀な人材」がほしい。この優秀とは、その企業によって定義・意味が異なる。
これから成長期の企業で、新規営業を行い、顧客を増やすような機動力が「優秀な」場合もあるし、
既存の顧客に対し、丁寧にフォローを行い、関係性を深めていけるような人材が「優秀な」場合もある。
上記を受けて、人材紹介を行う立場としては、以下を丁寧に理解したうえで、人材の提案を行い、かつ求人広告に反映させることが重要。
また、相手のへの理解し、提案を行うには以下が必要。
A.顧客のビジネスモデルと提供している価値への理解
⇒その企業がどんな顧客相手にどのような価値をこれから生み出そうとしているのかを理解が必要。
B.顧客の理念と戦略の理解
⇒その企業がどのような理念・思いで起業され、その理念をもとにどのような課題を解決しようとしているか。理念から生まれた戦略(中期の経営計画など)からどのような人材を必要としているかを理解する。
③求人の方法について
ほしい人材のイメージが明確になったら、その人材がどこにいるのか、
どんな思いでいるのかを想像し、刺さる広告を考える必要がある。
これをキャラクタライジングという。
たとえば、「入社3年目、4年目に向けの成長意欲が高いかつこれまである程度実績を残してきた人材」であれば、
いま会社に勤めながら、このような想いを持っているからこのフレーズが刺さるはずだなどのように求人広告の戦略を立てていく。