【テスト工程】マトリクスについて
【今回の紹介】
テスト工程にて、使用されるマトリクスの重要性について再認識したので、メモしときます。
【内容】
■テスト工程におけるマトリクスとは;対象機能のとりうる処理パターンをすべてもれなく把握するための手法。
■マトリクスを使用する目的 ;全体パターンのどの部分のテストを行ったのか明確にするため
※マトリクスを使用せずに、テストを行うと後工程にて、対象機能で不具合が発生した場合、以下のことが起こりうる
・網羅性に根拠が無いため、パターンの洗い出しからテストを実施し直す(全体のどのパターンをテストしたのか不明なため)
■マトリクスの注意点;すべての洗い出したパターンの中で、テスト項目の精査を行うこと
(テスト不可能なものも、パターンとして洗い出した上で、実施しないというのが重要)
すべてのパターンを洗い出すと到底、現実的な工数で行うことが不可能なパターンとなることが多いため
・精査を行う際は、
・効率の良いパターンを選定する(最小時間で最大のバグを出せるようなテスト項目の削減をする)
・処理内容、内部の分岐を考えながら、網羅性を念頭に置きつつ
■マトリクスの作成方法
1.処理条件を洗い出す(ユーザの差異・処理分岐があるデータのバリエーションなど)
2.1で抽出した条件にて組み合わせを行う
3.システム上、または処理上あり得ないものを削減。その際、必ず削減理由も明確にすること
※あまりもの条件が多い場合、小さい単位で2.3を繰り返し、最終的な組み合わせの前の組み合わせを減らす
また、後工程で確認するために、必ず抽出項目は削除履歴と削除理由を残しておくこと