【読書メモ】「リファクタリング・ウェットウェア 達人プログラマーの思考方法と学習法」を読んで
【概要】
脳の作り方や人の思考のクセを解説しながら、
学習の仕方・日々の業務で気をつけると効率が上がる方法などを紹介している書籍
【印象敵だったこと・今後役立ちそうだったこと】
全体的な感想として、ざっくりいうと
・脳の構造とか思考しているときの脳の使われ方は知ること
・自分の行動・考え方をメタに認知してみること
らへんがおもしろかったかなーと。
だれが読んでもある程度楽しめるけど、例がSE系の業務の場合が多い
①脳には可逆性があるということ
脳には可逆性があるらしい。ざっくりいうと、経験に応じて脳は変化するということ。
つまり、生粋の凡人のような自分でも、脳に新しい刺激・新しい情報(経験・知識)
を与え続ければ、脳の構造が変化していくということ。
②人が物事を修得していく共通のモデル(ドレイファスモデル)がある
自分の気の向くままに生活している気がつかない。たしかに仕事でも趣味でも
同じような段階を経ているような気がする。趣味ごと、仕事の種類ごとに当てはめると
おもしろい。(詳しくは書籍を参照してくださーい)
1,初心者
経験がないため、自分の行動の結果に見当がつかない。状況に左右されない明確なルールがなければ行動することができない。
2,中級者
目の前の問題がおきれば独力で調べて解決を行うことができる。だが、対象物の全体像を理解していない。
3,上級者
過去の経験・知識から状況に応じた問題解決ができる
4,熟練者
過去の経験・知識から状況に応じた問題解決ができるかつ、自らの行動を自己補正できる
5,達人
直感で行動する(過去の経験をもとに状況に応じた特殊なパターンマッチングを行える)
全体を把握し、どの部分が肝なのかを瞬時に把握できる
※ちなみにこの書籍曰く、仕事においてほとんどの人は中級者らしい。
また、ある分野の達人は、ものごとの修得過程を経験しているため、
他の分野でもそれを応用できるらしい
③認知バイアスと自己フィードバック
人にはいろんな認知バイアスがある
1,露出効果:何度も聞いたことがある・聞いたことがある名前に安心感を覚える(広告とか営業マンとかがよく使う)
2,自己奉仕バイアス:○○プロジェクトが失敗・成功したのは自分のせい・自分のおかげと考えること。
1人の構成員であって、それのみで結果が左右されている訳ではない。
3,確証バイアス:自分が正しいと思った考えやそれに当ては余る事例ばかり集めるまたは集めてしまう
(絶対正しいはないし、常にどこかに反論があるはず。自分も無意識にやっていそう)
4,相関と因果:「相関はあるが因果ではない」場合を因果だと決めつけてしまう。
「英語ができる人は年収が高い」
そもそも一つの要因と結果が1対1という単純な構図はあまりないような気がする
などなど。
これらは注意していても、気づかない場合もあるし、他人がそうなっている場合もある気がする
上記のことをふまえて、自己フィードバックが必要。(大学教授も同じこと言ってた、自分野意見を持ってかつそれを常に
疑えって)
判断・決断するときは前提となる状況や情報に認知バイアスがかかっていないかを確認するため。
例)
・誰が言っている情報か
・情報と実態が一致しているか
・数値化されているか
・例外はないか
・根拠は何か
※とかいって上記のような観点でメディアをみたり、他人の意見を聞いていると
なにごとにも確証はないと思うし、それが当たり前なのかなと。だから、なにごとも現時点での仮説だし、仮説を信じて行動して振り返ってを繰り返すのかなーと