【読書ノート】渋谷ではたらく社長の告白(54冊目)
■概要
サイバーエージェントの社長である藤田 晋氏の書籍。
学生時代のアルバイト時代から、インテリジェンスをやめて起業。
企業から上場までの流れをドキュメントのように書き綴られている。
きれいごとでなく、現実の生々しい上司や同僚とのやりとり(裏切り等)を含み自然体で書いてあり、読み物として非常に面白かった。
■気になったこと、面白かったこと
①インターネット業界の営業は希有だった。
2000年前後(ネットバブル当時)のとき、技術的なことがわかりかつ、営業もできる人材はとても希有だった。
そこに目を付け、「インターネットに関わる技術的な営業代行」を行ったのが、サイバーの始まりだった。
営業代行にて、収益をあげつつも、収益性の悪さを痛感し、なにか新しい自社サービスはないかと模索した中で、
目を付けたのが「クリック課金型の広告サービス」であった。
②藤田さんとホリエモンはとても深い関係があった。
サイバー最初の主力事業である「クリック課金型のサービス」を実現したのは、ホリエモンだった。
当時、藤田氏は、オン・ザ・エッジを起業し、HP制作を中心に仕事をしていたホリエモンに開発を依頼していたという。
※インテリジェンス時代にオン・ザ・エッジが他とは異なった商材を提供していたことを知っていたため。
さらに、サイバーの初期のころには、ホリエモンがサイバーの役員であったとのこと。
③起業する人のエネルギー
1週間2週間、家に帰らないのは当たり前。
むしろ週の労働時間を目標として高く設定し、仕事の無い時間を新事業を構想に使う、業務効率化の時簡を使うようにしていたという。
労働時間を長くすることに対して批判的ではなく、「仕事の無い時間をどう使うか」によるという一つの意見がおもしかった。
- 作者: 藤田晋
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/06/27
- メディア: 文庫
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【読書ノート】M2M―あらゆるモノを通信で繋ぎ競争力に差をつける!(53冊目)
■概要
日本の製造業でどのようなM2Mが進んでいるのかを知るために購入した本。
正直、微妙。
述べていることも既知だし、具体例も知っているようなことだったので。
発刊年をみたら、2008年だったのでしょうがない。
■おもしろかったこと、気になったこと
①なぜ東京で公共インフラの自動検診がすすみにくかったのか(ガス、水道、電気)
都心は住宅が密集しているかつ、検診後そのまま検診結果をポストに投函できるため。
システムの投資よりも現状の人による手動検診のほうがコストが安かったため。
これを考えると、
「M2Mを導入のメリットの1つである現地に行かなくてよい」は、
都心よりも、地方で進みやすいんだろうなと。
都心の工場よりもいくつかもつ企業よりも、全国の地方にちらばる工場をもつ企業のほうがM2Mの導入メリットは大きい。
②セキュリティの重視が増しそう
工場のモニターや工場機械の設定、カメラの動画をリモートで閲覧/操作できるとなると、
悪意のあるハッキングされたら被害は甚大だろうなー。
おそらく機械に想定外動作をさせる、ラインを止めることもできるし。
VPN接続とかにしたら下で今度は、初期の手間が増えたりしそう。
- 作者: M2Mコンソーシアム
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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【読書ノート】新インナーゲーム(52冊目)
■概要
この書籍が発売されたことによってそれまでのスポーツに置ける指導の仕方が見直されたとされるほど、現代のスポーツにおける指導方法に影響を与えた書籍。
以下のような人にはおすすめ。
・スポーツ全般に関して上達したい人
・自分がなにかしら指導する立場の人
■おもしろかったこと
①スポーツにおいてベストなパフォーマンスをしてのはなにも意識していない時
いわゆる「ゾーン」とか「フロー状態」とかには入っているときを想定している。
改めて言われると、腑に落ちる。
練習中に「もっと体のこの部分をこう動かそう」とか、「さっきのプレーはこうすべきだった」と自問自答しているときは、集中のレベルが低い。
ベストなパフォーマンスをしてるときは、「無意識であり、熱中しなにも考えていない状態」だったりする。
②細かく指導すること、細かく体に意識を張り巡らすことが上達の近道ではない。
言語で働きかけるとどうしても体には「力み」が生じる。
スポーツのように複数の間接、筋肉を繊細に制御しなければならないスポーツにおいて、意識を通して制御することは難しい。
良い悪いの判断を捨て、「動き」をイメージして体にまかせる。
言語化はできないかもしれないが、それが上達していくスピードをはやめるという。
これまでのスポーツにおける経験において、「体をもっとこう動かそう」、「もっとこう動かすべきだった」という
価値判断をすることで、修正し、上達すると思っていたが、全く逆のことが書かれていて面食らった。
「成功のイメージ」、「自分の動きの観察」、「体にまかせる」、今後やってみたい!。
- 作者: W.T.ガルウェイ,後藤新弥
- 出版社/メーカー: 日刊スポーツ出版社
- 発売日: 2000/07/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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意識することが上達ではない
コーチングで調べるだいたい
■
【読書ノート】コーチングのプロが教える 「ほめる」技術(51冊目)
■概要
コーチングにおけるアクノレッジメント(承認)について書かれた書籍。
「ほめること」や「承認する」ことによって、相手にどのような影響が与えられるのかが整理されている書籍。
当たり前のようなことも書いてあるが、なぜそれが重要なのかを言語化してあるので、読んで無駄ではなかったかなーと。
権限で人を動かそうとする上司などに読んでほしい書籍。
カーネギーとか読んだことある人は、読む必要ないかも。
■気になったこと、面白かったこと
①人がモチベーションをあげるときは、「任せられた時」
上司から存在を認められ、どう進めてよいという形で仕事を任せられた時に、人のモチベーションは上がる。
モチベーションが低く、信頼できない部下ほど、
マイクロマネジメントをするのではなく、おもいきってなにか任せた方が良いのかもしれない。
②効果的な褒め方、「I」で伝える
「あなたはすごいね」や、「あなたのこの仕事はすばらしい」ではなく、
私が「どのように感じて、あなたからどのような影響を受けるか」を「I」(私主語)で伝えたほうが効果的。
これは、腑に落ちる。
私は◯◯に感じているという伝え方は、上から目線にも感じないし、相手に嫌な印象を与えない。
それでいて心を開いて、自分の気持ちを素直に相手に伝えている印象になる。
③強烈なアクナレッジメント、あなたはどう思うか?
部下に「意見を聞く、同僚に意見を求める」というのは、それだけで強烈なアクナレッジメントだという。
上司から、「一人の個人」として認められ、意見を求めれることにより、モチベーションが上がりかつ、
今後は、先回りして自分の考えを持って相談することができる。
某有名企業の文化として、「おまえはどうしたいか?」というのがあるのも、上記のようなことがあるからかもしれない。
④ポジションパワーではなく、理由/目的を伝えて人に指導する。
昭和気質の部活の監督とかは、ポジションパワーの指導になりがち。
なぜやるのか、なんのためにやるのかを伝えて、指導をした方が意欲的に取り組むはずー。
- 作者: 鈴木義幸
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2002/06/24
- メディア: 単行本
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【読書ノート】★社会人3年目まで必読★ ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か(50冊目)
■概要
生産管理手法に関する書籍。
米国の書籍だが、発売当時日本向けに出版したら日本の製造業がより良くなってしまう
といわれたほどの書籍、らしい。
製造業のERP導入とか品質管理に携わる機会があるなら読んどいた方が良さそう。
自分は無関係な領域だけど、読み物として面白かった。
内容としては、生産管理手法の複雑に見える向上での製造工程のボトルネックをいかに解決していくかという
小説風になっており、おもしろかった。
夫婦仲に関わる記述は、正直ほぼ斜め読みだったけど。
■おもしろかったこと、気になったこと
①ロボットの投入によって生産量があがる→売り上げ増加、利益増加ではない。
工場生産のように1工程ごとに1時間あたりの生産量などが違う環境である場合(従属事象)、
一つの工程の自動化を行っても余剰在庫が生まれるのみとなり、むしろ余剰在庫を抱えるコスト/管理コストが発生する。
全体を通して、ボトルネックとなる工程の改善をしていくのがうち手として有効。
②ボトルネックを見つけ、その改善に最善を尽くす
ボトルネックの工程をより効率よくするために、以下を行う。
ただし、コスト部門にボトルネックの改善に関する認識が甘いと新たなコスト(人員や機械の投入)は認められない場合が多い。
・並列処理にする(機械の投入)
・アイドルタイムを減らす(人員シフトの変更)
・1処理あたりを小さくする(投入準備の時間を削減)
上記は、システム開発でも言えるなーと。
PMは見積もり外の人員投入を新規のコストとして嫌がるけど、PG工程において人員を追加することにより並列化の影響は大きい。
小さなコストをけちるあまり、スケジュール遅延によりデメリットが発生する。(信用低下/既存メンバーの残業代/膨大な遅延に関する報告資料等)
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/05/18
- メディア: ペーパーバック
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【読書ノート】フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術(49冊目)
■概要
フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書)
上司がいかに職場で部下と向き合うか。
職場で社員が成長するためのフィードバックとはなにかみたいな本。
以下のような人には面白い本かも。
・職場で経験学習のサイクルをまわすにはどうすればいいのかと思ってる社員
・部下とどう向き合ったらわからない上司
■気になったこと、おもしろかったこと
①社員の成長を促す2つの手法「TeachingとCoaching」
・Teaching
これまでの仕事での成功体験、自分だったらどうするかなどの手法・業務知識などを一方向に教えるのがteaching
・Coaching
相手の目指す姿と現状とのギャップを埋めるための行動を促すための考え/行動を相手から引き出す。
数年前から、一方向の指導ではなく、Coachingがはやっているが、両方必要みたいな話。
※具体的には、なにも素地が無い新人や経験の浅い中途入社にCoachingしても効果的ではない。
②育成で必要な要素
・経験軸
-任せる仕事には、3つのカテゴリーがある。コンフォートゾーン、ストレッチゾーン、パニックゾーン。
社員の実力と時期をみて適切にストレッチゾーンの仕事を与えていくことが重要
・支援軸
-同僚の支援には、精神支援、内省支援、業務支援がある
バランスをみて適切に支援できているかを判断する。
人が変わっていくには、ストレッチゾーンの業務と内省が必要というのは、説得力があった。
「経験学習」入門も参照していたし、行き着く結論は同じようなものなのかもしれないなーと。
【読書ノート】ドリルを売るには穴を売れ(48冊目)
■概要
マーケティングの基礎的な考えを簡易に説明している本。
【読書ノート】マーケティングマインドのみがき方(37冊目) - FOR SE
こちらと内容をかぶっているところもあったけど、
復習みたいな形で無駄にはならなかった。
上記の本で、共通していた部分だけど、
自分や他人の購買行動を、都度考えてみるというのはすごく良いらしい。
※売り手のマーケティングが成功しているということを示すから
たとえば、なぜ自分はこれを選んだのか、他のものではなぜだめだったのか。
そう思ったのはなぜか。
なにに価値(情緒軸、機能軸)のどちらか。
サービスや製品を買った後は、もう一度買いたいと思うか。
その理由はなにか。
自分の行動をうまいこと言語化できていくと、他人になにを提供していてそれはどんな欲求をみたいしているのか
を体系的に考えられるようになるんだろうなと。
■気になったこと、面白かったこと
①マーケティングの基礎用語
-ベネフィット
顧客がコスト、手間を超える以上のなにかを利益として提供する状態を作り出すことがマーケティング。
このベネフィットは、主に2つ。
情緒的価値
→うまい、はやい、安いなど。持っていると、自分が価値があるように思える。
機能的価値
→丈夫、軽い、使いやすいなど。
上記の価値は、人間の生存欲求、承認欲求、自己実現欲求に訴求して設計されている
- セグメンテーションとターゲティング
だれにもうけるように作られる商品は、だれにも売れない。
上記を防ぐために、顧客を分割し、ターゲットを定める
例)CMなどは、年代と性別でセグメントをきっている。
- 差別化
ターゲットに応じて提供する製品・サービスを差別化すべき。
以下のどれかの軸に絞るべき。
商品軸
→価格が高くても、品質の高い製品を提供
手軽軸
→安さ早さなどを提供
密着軸
→接客などが丁寧、お客と仲良くなるなど情緒的な部分を提供
- 4P
これは有名。
提供したい製品・サービスをどうやって顧客まで届けるかという観点を整理したフレームワーク。
・製品
・チャネル
・販促
・場所
②町中の飲食店が、どれだけ基本的なマーケティングを意識して行っているか
自分の趣味をもとに
自分の作りたい雰囲気、自分の作りたい料理を提供している個人のお店などをたまにみかける。
顧客はなぜ他の店でなく、その店にいくのか。
自分が提供したいものに対し、顧客が価値を感じなければ、一度訪れても二度と訪れない。
書籍の中でも、料理の味がおいしいだけでは一度は訪れるけど、二度と訪れないということが
記載されていて、「確かに」と思った。
お店側はそう思っているかもしれないけど、顧客はお店側が思っている以上にシビア。
新規顧客がリピーターになるチャンスをお店が流していることを見える化するサービスがあればいいのになとも思う。